また、マルクスに関する記述もかなり詳細だ。金融資本主義が暴走して格差が拡大しつつある昨今、社会主義の歴史はもっと見直されるべきだと思うが(ベーシック・インカムの議論なんかもそう)、それにしても当時の僕や他の学生がこれを読んでもさっぱりだったに違いない。なのに、すごく詳細に解説してある。

特に現在の僕が感動したのは、フーリエやロバート・オーウェンについての解説がきちんとなされてあるところだ。

「スイスの教育家ペスタロッチが提出した『幼稚園』の理念を世界で初めて実現したのがオーウェンなのです。幼稚園があれば、女の人達も安心して労働に専念できるという観点もあったのですがね。(中略)「ニュー・ラナーク」や「ニュー・ハーモニー」を築こうとしましたが、これは失敗に終わりました。まあこのようにして産業革命が引き起こしていった様々な不安、不満に応えようとしていったわけです。」

なんと素晴らしい解説。驚くより他にない。
 

孫泰蔵さんのどこかやさしい感じはこの参考書から来ているのかも?

今もあるみたいで2015年刊となっている。