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能動的に代謝しよう

お互いのストレスに追い打ちをかけない美徳 | 三石巌「ストレスに負けぬ栄養作戦」

— 2018年10月24日

昨日抜き書きした三石巌「高タンパク健康法」のストレスに負けぬ栄養作戦。三石先生は結論として他人に対して「親切思いやりと愛情」をもって接するのが美徳だと述べている。

ここでも1970年代に書かれたものとして驚くべき話しをしていると思った。

まず、わかりやすいストレスである外傷(=大ケガ)で失われるタンパク質について。

「食品栄養学」(1975年)という本に、大腿骨を骨折すると800グラム、大やけどをするとの1キログラム以上のタンパク質の損失がおこるとあるそうだ。三石先生は、回復にはタンパク質を従来より余計に取らなくてはならない、として摂取量と回復までの期間の計算を始める。

1日20グラム余計に摂れたとしたら800グラムの回復に40日かかる、余計に摂る量を40グラムに増やすことができたら20日に短縮できる、と。日常的な食事量でタンパク質20グラムをイメージすると、卵1個あたり7グラムだから毎日3個以上となる。

つまり外傷の回復に必要なタンパク質を摂るには、卵3個を毎日、いつもより追加して食べ、これを40日間継続する必要がある、と。

卵3個余分に食べ40日。口でいい文字で書くのは簡単だが、実際の食事でとなるとどうだろうか。相当難しいことのように思われるし、だからこそ現代人はほとんどが低タンパクな食事をしている。逆に、大腿の骨折や大やけどからの回復はそれくらい大変なことだ、となる。

ここで三石先生は、これら大ケガに並べる形で現代のストレッサーは主として精神的なものだと指摘している。精神的なストレスは副腎を疲労させ内臓に負担をかけるのだが、外傷によるタンパク質の損失と、たしかに栄養面で同列に考えることができる。

そして最後にこのようにまとめている。

この現代の特徴を踏まえた時、我々は、互いにストレスに追い打ちをかける言動を慎むことを、美徳の一つとしなければならないことに気付く。相手の体調が悪い時に厳しい非難の言葉を浴びせることがないように心掛ける、などがその例である。

もしそんな不徳を働いてしまったら、

タンパク質を主とするご馳走に、ビタミンCでも添えての上なら、罪はいくぶん軽くなるだろうが。

と。

親切思いやりと愛情をもって人に接することを、栄養的根拠を提示して述べたのは三石先生が最初なのではないだろうか。高タンパク食+メガビタミンで「親切思いやり愛情が大事」と心から言えるようにして居たい。不安感や経済性に囚われた小さな心、恐怖心や無関心は、まだまだ栄養不足。